ドライフルーツは手軽に持ち運びできる栄養補給食品として大変人気があります。また、豊富な食物繊維や様々な栄養素を含んていて、美容やダイエットにも高い効果が期待できます。
ドライフルーツの添加物
市販のドライフルーツは様々な場所で販売されていますが、ものによっては保存料などの添加物を含んだものもあります。
添加物は食べてすぐに体に害をもたらすものではありませんが、安心安全なものを口にしたい場合には気になることもあるでしょう。
ドライフルーツと添加物の関係についてご紹介します。
ドライフルーツによく使われる添加物
ドライフルーツに使われる添加物は目的ごとに様々なものがあります。
市販のドライフルーツを購入する場合は、パッケージ裏面に記載の成分表示をよく確認してみましょう。
亜硫酸塩
亜硫酸塩とはナトリウムのことです。漂白剤としてドライフルーツに転嫁されますが、ワインなどの酸化防止剤としても使用されています。
ドライフルーツは生のフルーツを乾燥させて造りますが、乾燥の過程で色が悪くなります。そのため、亜硫酸塩にはドライフルーツの色をきれいに保つという役割があります。
パッケージの表示では、亜硫酸塩、ナトリウム、二酸化硫黄、亜硫酸、漂白剤(亜硫酸Na)などと表記されます。
また、その他にも亜鉛酸ナトリウム(Na)、次亜塩酸ナトリウム(Na)、ピロ塩酸ナトリウム(Na)、ピロ亜硫酸Kなどの種類がありますが、食品の表示規格ではどれを使っていても「亜硫酸塩」と記載できるようになっていますので、注意が必要です。
亜硫酸塩の体への影響
二酸化硫黄は亜硫酸ガスと言う気体を発生させます。この亜硫酸ガスは、工場の排煙や火山ガスなどにも含まれる、非常に毒性の強いものです。
次亜硫酸ナトリウム(Na)はビタミンB1の欠乏症を引き起こす可能性のある添加物です。
ソルビン酸
保存料として使われる添加物ですが、保存料の中でも最も注意すべきものがソルビン酸です。
「ソルビン酸K(カリウム)」と言い、プルーンなどのドライフルーツに添加されている場合があります。
防腐効果があり、カビや雑菌の繁殖を抑える役割があります。
ソルビン酸Kの体への影響
ソルビン酸Kにはほかの食品添加物と一緒に摂取することで発がん性があるということが指摘されています。
特に、亜硝酸塩と言う添加物と一緒に入っている場合は発がん性がとても増します。この組み合わせは、ハムやベーコン、ソーセージと言った加工肉に使用され、加工肉の発がん性についてと言うことで一時期話題になりました。
着色料
保存料と併せて添加されることの多いのが着色料です。ドライフルーツの色をきれいにするために添加されます。着色料には発がん性が指摘されるものもあります。
ドライフルーツに使われることのある着色料の中でも注意すべきものは、青色1号、青色2号、黄色4号、黄色5号、赤色3号、赤色40号、赤色102号です。
着色料の体への影響
私たちは普段、着色料のみを口にすることはあり得ませんが、問題なのは他の食品添加物と一緒に摂取することです。
食品添加物の複合接種は発がん性などの様々な人体への悪影響があり、避けたいものです。
砂糖
ドライフルーツの中には、防腐剤の代わりに砂糖が添加されている場合があります。ドライフルーツにはすでに果糖が含まれています。
更に乾燥させることで生のものと比べると同じ重さでも砂糖の含有量は上がります。摂りすぎになる恐れがあります。
砂糖の体への影響
砂糖の摂りすぎは血糖値の急上昇、肌荒れ、免疫力の低下、集中力の低下、動脈硬化、心筋梗塞、虫歯などを引き起こします。
植物油
ドライフルーツの添加物として見落としがちなのが植物油です。ドライフルーツの表面をオイルコーティングするために添加されます。
これは、見た目につやを出して見栄えをよくするほかに、ドライフルーツ同士がくっつくのを防ぐ目的があります。更に、酸化防止の役割や、乾燥を防ぐという目的もあります。
植物油の体への影響
コーティングのオイル自体が酸化している場合があります。酸化したオイルは毒性を持つアルデヒド類や老化物質等を含みます。
細胞を傷つける恐れがあるといわれています。
また、「植物油」「植物油脂」と言う記載では、どのような油が使われているかわかりません。特に食品添加物として使われることの多いキャノーラ油、大豆油、パーム油は注意が必要です。
この3つの油には、トランス脂肪酸が含まれていて、心臓疾患などの生活習慣病のリスクが上がります。
無添加のドライフルーツを選ぶには
様々なドライフルーツがありますが、食品添加物が気になる場合には無添加のものを選ぶといいでしょう。
スーパーマーケットや専門食品店、輸入食品店などでも「添加物不使用」「無添加」などのドライフルーツが販売されています。
また、ネット通販でも販売されています。
無添加のドライフルーツの賞味期限
無添加のドライフルーツは保存料などを使用していないため、賞味期限の記載などは守るようにした方がいいでしょう。
水分量や梱包の方法などにもよります。レーズンやプルーンなどの水分量の多いものは賞味期限が短い傾向にあります。一方で、バナナやマンゴーなどの水分量の少ないドライフルーツは賞味期限が長くなります。
無添加のドライフルーツの保存方法
パッケージに記載の賞味期限は、未開封の状態で適切に保存した場合のものです。
未開封の場合は、直射日光を避け、温度変化の少ない環境で保存するようにしましょう。
また、開封したものはジップロックやタッパーなどの密閉できる保存容器に入れて保存しましょう。
どちらの場合も、温度変化の少ない冷蔵庫などでの保存が適しています。