ドライフルーツの食べすぎは下痢の原因に!
ミネラル豊富で食物繊維たっぷりのドライフルーツ。美味しくて食べやすいことはもちろんですが、便秘解消を目的に食べている方も多いはずです。ただし、食べすぎには注意です。便秘解消どころかお腹がゆるくなって下痢の原因にもなりえるのです。ドライフルーツと下痢の関連性と注意事項をご紹介していきます。
目次
ドライフルーツ初心者は食べすぎに注意
便秘に効果的というのがドライフルーツのメリットですが、食べ過ぎは禁物。ドライフルーツには生のフルーツの3倍~7倍もの食物繊維が含まれているからです。お腹がデリケートな方が食べた場合、逆効果になってしまう危険があります。とくに普段ドライフルーツを食べなれていない方は、便秘だからといって一度にたくさん食べることは避けたほうが良さそうです。
食物繊維の種類は2種類
食物繊維には2種類あります。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維です。同じ繊維ではあるのですが、お腹にもたらす作用が違います。ドライフルーツに多く含まれているのは、不溶性食物繊維で、腸のぜん動を促進させる働きがあります。そのため、一度にたくさん食べたりすると、ぜん動過多で下痢をおこしてしまうことがあるのです。
ドライフルーツに含まれる食物繊維の特徴とは?
ドライフルーツに多く含まれる食物繊維は不溶性。つまり水に溶けない性質です。そのかわり、水分を吸収して膨張し、腸壁を刺激することによって排便が促進されます。水分を吸収することによって容積が増加するので排便量が増えます。また、腸のぜん動運動を促すので、便の排出を早くさせます。
食物繊維を多く含むドライフルーツのランキング1~5位
1位 ブルーベリー
ドライフルーツの中でもっとも食物繊維を多く含むのはブルーベリー。ブルーベリーといえば目に良いというイメージが強いので、これはちょっと意外に思われるかもしれません。
含有量は、100g当たり 17.6g。不溶性食物繊維が14.6g、水溶性食物繊維も3g含んでいます。
2位 干し柿
ブルーベリーに次いで食物繊維を多く含むのは、昔から日本にある干し柿。100g当たり14g。不溶性食物繊維を12.7g、水溶性食物繊維を1.3g含んでいます。
3位 ナツメ
3番目はナツメです。日本では馴染みのうすぎドライフルーツですが、中東ではおなじみの果物で、その甘みを生かしてお菓子によく使われます。100g当たり12.5gの食物繊維を含んでいます。
4位 イチジク
プチプチした食感と独特の甘みが人気のイチジク。そのまま食べる以外にも、パンやお菓子に入れることも多いドライフルーツです。100g当たり10.7gの食物繊維を含み、そのうち不溶性食物繊維が7.3gです。
5位 アンズ
クセがない美味しさで、お菓子やパンに使われることも多いアンズのドライフルーツ。100g当たり 9.8gの食物繊維を含み、 そのうち水溶性食物繊維が4.3g、不溶性食物繊維が5.5gと、2種類の食物繊維がバランスよく含まれているのが特徴です。
ドライフルーツは小分けにして食べ過ぎ防止
食物繊維を多く含む上位5つのドライフルーツだけでなく、すべてのドライフルーツにも食物繊維が少なからず含まれています。ドライフルーツは美味しくて、つい食べすぎてしまいがち。パッケージから1回分づつ小分けにするなどして、食べ過ぎ防止の工夫をしましょう。適量さえ守れば、ドライフルーツは体に良い効果ばかりをもたらす健康食です。